祭の計画

祭がやりたい

最近また歌集の刊行情報をよく目にするようになった。それに伴ったサイン会やイベントも開かれている。

僕はというと、コロナで授賞式がなくなったことも、いまだに代替のものを開けていないのも仕方がないと思っている。居住地が奈良に移ったことも関係するが、受賞後から「(僕が主役の)短歌の大きなイベント」への意識はほとんど断絶してしまったといってよく、うまくイメージができなかったのだ。サイン会も僕がサイン本の価値がわからないのでしないし、していない(欲しいという方には書いている)。僕がサインをもらうこともあるけれど、そのとき欲しかったのは「サインの入った本」ではなく、「サインをしてもらっている時間」だ。

批評会というとハードルが高い。でも、「祭」はやりたい!

祭とは

長期的に計画を練り・それなりにお金をかけ・自分も体験できるもの……。今まではそれが「海外旅行」だったが、叶わなくなって二年以上が経つ。もう限界だ。

同じことが、短歌のイベントとしてできるのではないかと思い始めた。

今まで歌集刊行後のイベントというと、主に「批評会」だった。批評会とは、パネリストと呼ばれる発表者を読んで、壇上で一人ひとりが歌集を読んで考えたことを発表する。レジュメも配られる。たいてい、司会進行役がいる。会場発言がある場合もあり、いきなり当てられることもある。批評会と二次会で料金が発生し、学生時代はそれぞれ安くはないと感じていた。数回しか行ったことがないけれど、勉強にもなるし初めて会う短歌関係の人と話ができるので、人と関わることが得意なら行って損がないのだろうと思った(僕は人と関わることは別に得意ではない)。

けれど、「批評会」のイメージがうまく結べない。歌集が刊行されて一年半にもなると、ありがたいことに批評を寄せてもらったり、たくさんの感想を拝読することができたからだ。

受賞後の気持ちを今ありのまま話すことは難しい……嘘になるとまでは言わないけれど、もう、良くも悪くもあらゆる上書きがされてしまった。それはお祝いしてくれる立場の方々も同じだと思う。だから、授賞式を個人的な範囲だとしても「やり直す」こともできない。

授賞式も批評会もうまく想像できないのだから、祭をするしかないのだ。

祭りの計画

喋るひとたちを呼ぶ

→「パネリスト」というよりは一緒にお喋りをしてくれる人、くらいの感じにしたい。短歌の人だけじゃなくて違うジャンルの人からも呼びたい。

オンラインでも配信する

→2週間くらいアーカイブつけてもらい、ハッシュタグも作りたい。

コメントが流れるようにする

→僕が育った「ニコニコ動画」のような感じだ。しかし、荒らされる未来を考えて悲しくなった。最悪のケースを考えるのは僕の癖である。NGワードを設ければなんとかなるかもしれない。

会場の配布物をネットプリント登録する

→内容を穴埋めにしたら面白そうだ。

会場発言はなくていい

→投書箱設けて感想を紙でもらおう! 紙の感想は大好き!

来てくれた人に「悪友」とか歌が印刷されたお菓子配る

→我ながら名案だ。

朗読を頼む

→違法アップロードされることを思うと悲しくなったが、死ぬまでにやりたいことの一つ。声優さんかhacchiさんに頼みたい(個人の依頼なんて受けてもらえるのか?)(ちなみに、既に頼んだことがあるがその人は駄目だった)

来場者に紙のリストバンドとか

→なんだかフェスみたいでいいんじゃないか? フェスには行ったことはないが(コミケならある)。ペンライトを振るのも自由にしてもらおう。鳴り物は禁止しよう(大きい音が苦手なので)。

今後も考えよう

今は明るいことや楽しいことをなるべく考えていきたい。憎しみや怒りから僕は様々な歌を作ってきたし、抗ってきたし、それによって得たものもたくさんある。それを否定したくない。ただ、変えたいとか変わりたいとか、作り出したり足したりする力を今は信じたい。旅に出られない・出ないとしても、地図を見ることが楽しいと思う気持ちを忘れたくない。

個展の計画も練ったことがある。個展なら会場さえ貸してもらえれば、一人でできる。自分一人でお金を出して、誰も来なくても誰にも迷惑はかからない。けれど、結果として無しになった。今もたまに考えるけれど、一人で開いているともし何かがあったときに逃げ場がないし、その場にいる人を巻き込むようなことがあったらどうしよう……と思ってしまう。だからもしするなら、信頼できる人たちとチームを組んで行いたい。そして、そのチームにお金がちゃんと行きわたるようにしたい。善意に頼っていると、どこかで破綻してしまうから。

祭のことはまだ単なる計画段階だけれど、3月末から4月は告知できることがたくさんある。それをきっかけに、僕のことや僕の作品を知ってくれる人たちもいるだろう。また新しいことが始まるかもしれない。そうだとしたら最高!