ゆにここさんでのオンライン短歌講座「推しと短歌」について①

ゆにここさんからご依頼をいただきました

先日、ゆにここ(株式会社Unicoco)さんから、「推しと短歌についての授業をしてもらえないか」とご依頼をいただきました!

ゆにここさんはダンス、ゲーム、絵画、お金についての理論、クィア理論など、さまざまなことを学べるオンラインカルチャースクールを運営しています。様々な授業で字幕がついていたり、ダンスの授業では寝ながらでも参加でき、身体がうまく動かなかったり自由に動ける空間が限られていたりする人も参加できます。アーカイブのみの参加ができることもポイントです。また、グランドルールの設定も素晴らしく、もともとゆにここさんが出されるエッセイの記事や授業の大ファンだったため、とても嬉しい気持ちでいっぱいです。

ゆにここでは既に川野芽生さんが短歌教室を開いており、今後は歌会コース・連作コースも展開されます。芽生さんが講師を務める場所で僕が同じジャンルを担当することに相当なプレッシャーもありますが、「推しと短歌」という観点で自分に白羽の矢が立つのは「それはそうだ!」という気持ちになりましたので、精いっぱい頑張りたいと思います。

スケジュール

日程は以下の通りです。

第1回 9月16日(木)19:00~20:30
「短歌・二次創作講義――推しに出会う三十一文字」
短歌の作り方・読み方を説明する回です。短歌で二次創作(原作があり、そこからイメージを受けて新しい物語を作るもの)する上で、気を付けることやポイントについてもお話します。
【宿題:(推しを考えながら)一首】

第2回 9月30日(木)19:00~20:30
「連作講義――最強のデッキを組み上げろ!」
連作(歌の集まり)についての講義です。「歌はカード、連作はデッキ」という考えのもと、好きなデッキの組み方を考えていきましょう。歌数・発表先なども考慮しながら、一首一首が活きる順序を見つけていきます。
多作多捨の大切さを示すため、「尾形百之助(ゴールデンカムイ)連作」(約70首)を公開し、連作を作る上での考え方を解説していきます。
【宿題:五首連作。既発表、他者の歌を入れてOK(その場合、出典を明記)】

第3回 10月17日(日)15:00~17:00
「評・旅行詠――この世はでっかい二次創作」
前回の宿題のデッキを鑑賞したり、旅行の中で生まれる短歌「旅行詠」を広義の二次創作と捉えて解説を行ったりします。外出が難しい今だからこそ、頭の中で広がる景色・過去に撮った写真をもとに短歌を作るのもよいものです。
そして第4回の授業で行われる歌会に備え、歌会でよく出る用語や進め方もお教えします。
【宿題:歌会のための一首】

第4回 10月31日(日)15:00~17:00
「歌会――レヴューを始めよう」
いよいよ歌会を始めましょう! 一人一首歌を出して、意見を交換し合います。

詳細はこちらから。1回3000円です。

受付はこちらからお願いします。

第1回の詳細

第1回の講義のパワーポイントに登場する歌の作者の方々は、(僕以外では)以下の通りです。

齋藤史・大森静佳・荻原裕幸・平岡直子・谷川由里子・川島信敬・柴田葵・北村早紀・中澤系・橋爪志保・片柳香織・高安国世・黒瀬珂瀾・今橋愛・小林久美子・笠木拓・山中千瀬・飯田有子・笹谷潤子
(登場順・敬称略)

また、パワーポイントで紹介しきれなかった項目をまとめた「付録」を、受講登録してくださった皆様に配信予定です。付録ではアーシュラ・K・ル=グウィンや、溝口彰子の著作の紹介もします。付録で新たに登場する歌人は

水原紫苑・佐伯紺・田丸まひる・北山あさひ・川野芽生 ・松野志保・藪内亮輔・凡河内躬恒 (登場順・敬称略)

です。

一つの単語が含まれた歌を4首引用して、それぞれのモチーフの扱われ方を検討したり、「推しが○○関係者の方のイメ短歌(イメージ短歌)」として4部門に分けて2首ずつ紹介したりしています。付録は4500字ほどです。補足程度に読んでいただければと思いますが、気合を入れて準備しました!

「推す」ときの心の動き、言葉の暴力性にも焦点を当ててお話ができればいいなと思っていますし、何かに心を強く揺さぶられた経験をもとに短歌を作る楽しさ・難しさを一緒に味わっていけたらと考えています。

人間は3000円あったら、一時間半あったら何ができるんだろう。そんなことを考えながら、既にお申込みをいただいた数を拝見して気持ちを引き締めています。決して安くないお金、短くない時間を頂戴することになりますが、ぜひ受講を検討していただければ幸いです!