2025年振り返り

2025年、残すところあと数日となりました。

どんな年だったかな。印象深いのは、3月~4月に「自分はこういう人間だ」という認識と他人の認識が全然違うことに驚いて脳がバグを起こし、1週間会社を休んだり歌会に行けなかったりしたこと。これは本当に申し訳ないけれど、今思うと必要なことだったと思います。総じて今年は今まで生きてきた中で一番いい年でした。

本業(メイン稼業)では1ヶ月に30~40件の案件を動かすディレクターをしていて、短歌では『短歌上等ッ!』の漫画監修のお仕事や、感情展という大きな展示・イベントに携わることができ、ゆにここさんのオンライン講座も引き続きできて充実していました。

秋田・岩手・宮城・千葉・東京・神奈川・静岡・富山・石川・福井・愛知・京都・大阪・岡山・広島・山口・徳島・福岡・沖縄、海外は韓国にも行きました。

私はひとこと日記を付けているので、それを見ながら1ヶ月ごとの振り返りをします。短歌のトピックも毎月少しだけ取り上げます(すべてのお仕事はNews欄へ)。

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1月

蕁麻疹を出しながら働いていた。友だちに「人殺したっていいよ」と言われる。それは私の為を思って真剣に言ってくれたことだと分かったけれど、そう言ってくれる友だちがいて、人を殺さない、ということが心底大切だと思った。

短歌:『悪友』4刷決定!

2月

ドラム式洗濯機が生活に導入される。これで人生の生活のつらさがほとんどなくなったといってよい(布団乾燥機を導入したときも同じことを言っていた)。

寝言で「ももんがが飛ぶのを見よ!」と言っていたらしい。怖い。

律速段階という言葉を知る。

短歌:佐々木朔第一歌集『往信』の栞文を執筆

3月

尾道と因島に行った。サイクリングって最高! 友だちに「自分は秩序のあるフェラーリだと思っていて、」と話したら、「いえ、榊原さんは無秩序なブルドーザーです」と言われ、混乱する。このあたりで人から言われてびっくりしたことがたくさんある。「かわいくない失敗も、別にどうでもいい。それを言い換えると、「しっかりしてなくても愛してる」ってこと」。「愛を信じないマフィアをやめてください」。「しっかりしているかと巻き込まれないかは、関係がないんだよ」。本当にびっくりして、仕事を1週間休んだ。

短歌:ゆにここさんで「押忍!歌道場」第1回

4月

休み明け、どうしても信じられなくて会社の人に「色々心配してくれましたけど……私を愛してたってことですか?」と訊いたら、「愛してます」と言われて、もしかして愛ってあるのかと思い、チームメンバーに順番に言ってもらった。社長は言わなかった。言ってよ。

ある日家に帰ってきたらめちゃくちゃでかいナマコがあって、怖かった。ちょっと食べた。

短歌:たくさんの寄稿。奈良県立美術館でのワークショップ。『推し短歌入門』6刷!

5月

そんな鍼を刺したら貫通しちゃうでしょうが!という長さの鍼を臀部に刺されたり、訪れた部屋で小物を褒めたら「そうなんですよ、うちにあるものは全て美しいんです」と言われたりした。

短歌:左右社『雨のうた』に掲載

6月

アンゼルム・キーファー展に行ったが、タイトルはQRコードを見ないと分からない仕様だった。美術品を見ながら携帯をいじる?嫌だ! だがインターネットを検索しても、その仕様について残念な意見は見られなかった。インターネットの中だからか?

素晴らしい小料理屋で後輩指導について相談したら、「自分を大切にしたほうがいい、と私なら言います。頑張るのも、無理しないのも、どうするのが自分を大事にすることなのか決めさせる」と言われて目から鱗だった。

短歌:朝日中高生新聞に取材記事&投稿募集開始

7月

歌会で、「今まで歌会に出たことはなく、AIに短歌の相談をしている」という人が来てくれた。帰りに、「AIに相談している場合じゃない!」と興奮気味に語ってくれて嬉しかった。

海外の諺を覚える。「きのこと名乗ったからにはかごに入れ」、「2人で食べていて片方が死んでも気が付かない」など。

大塚国際美術館から出た瞬間、熱中症になっていた。急に韓国に行くことになった。

短歌:バッテラに寄稿、『koro』2刷決定!

8月

人感センサーライトを買う。真っ暗な玄関で、いつも震えながら奥のスイッチを押していた。こんなに心が楽になるとは思わなかった。

生まれて初めて野球観戦に行った。リーゼントがこの世で一番かっこいい髪型だと思う。

短歌:明治図書出版『サマースクール国語2』に『推し短歌入門』が掲載

9月

東京⇒仙台⇒盛岡⇒八幡平。冷やし中華、ずんだ餅、牛タン、ア・ラ・モンタン、盛岡冷麺、じゃじゃ麺、ちーたんたん。すべて美味しかった。熊が出るかも、じゃなくて「生息地」である八幡平に行って、怖気づいていたが熊鈴を鳴らし続けて2時間半歩いた。鞄につけるのではなく、手に握って振り回し続けていた。家の玄関に熊鈴を飾りながら、「うるさくなかった?」と訊いたら、「いや、死ぬほどうるさかったよ」と微笑みながら言われた。

韓国の大邱に行ってムンティギ(肉刺し)を食べたら、生だったからか大蒜のせいかお腹が壊れ、以降液体しか摂取できなくなった。でも歩けはするのでめちゃくちゃ歩いて何も食べない人になってしまった。韓国はKODAKがアパレル展開しており、たくさん買った。

旅行とはまったく関係のないことで手術をした。麻酔から起きるのが早すぎて驚かれた。

短歌:KADOKAWA×pixiv「感情展」の審査員を務めることを発表

10月

うどんを10分で食べて映画「チェンソーマン」に駆け込んだり、小料理屋で銀造りを食べながら歌を作ったりした。接待の席に不味い酒が紛れ込んでいた。人生は短い、不味い酒を飲んでいる暇はない。

短歌:漫画『短歌上等ッ!』ニュースリリース(監修を務めます)。

11月

「おーい、応為」や「羅小黒戦記」を観た。是永日和さんに写真を撮ってもらった。写真って生への肯定なんだ。

シャクティマットが届き、毎日使っている。今更No No Girlsを観た。

短歌:ゆにここさんで「押忍!!歌道場」(※2期目)第1回

12月

硝子張りの車屋の中に車がバックで入っていくところを見た。そりゃそうやって入れるしかないか。ボトルシップみたいだと思った。

短歌:このまとめを書いた!

自選10首

僕はあなたと老いてゆきたいだけなのに喉の深さに夕闇が来る
いま歩いてきたぶん歩くと言われると短いような 桜の速度
/『蒼海』寄稿

ほら雪が残っていると指さして 君が狂ったところで なにが
白昼夢 作曲家の名を諳んじて戦利品なら戦の後で
/『短歌研究』5月・6月号

騙し切ることができたら 才能は畳んでポケットにしまえるくらい
完全犯罪ばかりが胸にきらめくの指が指輪に吸われるように
/ネットプリント「夕星パフェ」寄稿

君が君になるまでしつけをした本や白い手に感謝をしないとね
一生ひとよかけ探す友情 そういえばシュレディンガーの猫は元気か
/「バッテラ」寄稿

ツイスターゲームで遊んでいるうちに胃にできる三角州 すずしそう
ラブコールなのかな暗い犬小屋を覗いたときの耳鳴りすらも
/「ポエトリー左右社」寄稿

今年はもっと作っているけれど、公開後のものだとこんな感じでした。

来年もよろしくお願いします。