俳句連作「毛布を奪ひ合つた仲」feat.宮治(ハイキュー‼︎)

新米やよく似た顔が笑ひをり

風のこと誰かがしやべり小鳥来る

水澄むやトス上げらるる先を見よ

つかへつつ水路をゆけり冬紅葉

炬燵からそつちが出ろと蹴り合ひぬ

冬天や喧嘩のあとにウイイレす

手袋の右落ち道のひろさかな

鯛焼や分け合ふたびに諍ひの

幾年も毛布を奪ひ合つた仲

冬薔薇似合はぬことはやめておけ

日脚伸ぶあれは嬉しいときの癖

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宮治のことは好きですが、ハイキュー内では天童覚に抱いている執着心が自分のなかで一番大きいと思っていたので、彼が主役の一連ができたときには驚きました。でも思えば、彼は人間性が高く、自分のビジョンをしっかり持っていて、けれど語りすぎない・語られすぎないという余白の大きさがあります。そういう要素だけ見れば、確かに二次創作に映えるというか、言い方が難しいですが、彼を主役に据えると、予想を超えた大きな流れが構築できる、そんな存在だと思います。でもこれは後付けで、実は宮治という存在が、僕は心底好きなのかもしれません。

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11月から俳句を始めました。 色々とあったけれど、優しい人たちがいることを忘れないようにしたいです。僕のことは僕が面倒をみて、遠くに連れて行ってあげなくては。